うなぎ 土用の丑の日にどうしてうなぎを食べるの?- 鰻 -

土用の丑の日は夏バテ防止に効くうなぎを!

鰻【うなぎ】

うなぎの旬は秋

うなぎは昔より夏の土用の丑の日によく食べられているように、この時期人気の料理です。
実際、夏バテ防止によいともいわれています。
しかし、ウナギの肉がしまり、脂肪がおいしくなるのは、秋の下りウナギだといわれる。

うなぎ - 【鰻】について

うなぎの栄養

うなぎは夏バテ解消によいと言われてます。
栄養価が高い魚で、白身魚ですが蛋白質20%、脂肪分21%と非常に多く、ビタミンB1、B2、Dも多いが、特にAが多量に含まれています。Aは夜盲症(トリ目)、皮膚のカサつき、骨や歯の成長に関係が深く、体力増強、強精食として、スタミナの必要な夏に適した魚です。

うなぎの歴史

うなぎ料理は関西から江戸に伝わった為、当初腹から割いていたが、寛政(1789〜1800)の頃には人口の半分を武士がしめる江戸では「切腹」につながる腹割きを嫌い、背から割き蒸すようになると関東風大蒲焼が人気を集めた食べ物になっていく。

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土用の丑の日にうなぎ?

平賀源内説

江戸時代の蘭学者・発明家の平賀源内が土用の丑をうなぎの日にした元祖として知られています。
あまり流行っていなかったうなぎ屋から繁盛の妙案はないかと相談を持ち掛けられた平賀源内が「本日、土用丑」と店頭に掲げたところ、これが大当たりしてうなぎ屋は、大繁盛したそうです。
ちなみに丑(うし)の日に「う」の付く物(うどん・うり・梅干など)食べると体に良いとの言い伝えがあり、「うなぎ」が合致したと考えられます。 

土用の丑の日にうなぎ?

春木屋説

文政年間(18818〜29)に出版された「江戸買い物独り案内」という本に春木屋が「丑の日元祖」として紹介されています。
ある時、春木屋に神田和泉橋の藤堂のお屋敷から、旅に出るのに持っていきたいと大量の蒲焼の注文がありました。
春木屋の主人、春木屋善兵衛は、子の日、丑の日、寅の日の三日に分けてうなぎを焼き、土蔵に貯蔵して三日間置いたところ、丑の日に焼いたうなぎだけが、色合い、風味とも変わりませんでした。
そこで丑の日に焼いたうなぎを藤堂様にお納めし、お褒めをいただいたそうです。
それ以来、春木屋は「土用丑の元祖」の看板を上げたそうです。

うなぎに関わるマメ知識

土用の丑の日って?

丑というのは、十二支の丑のことです。
この土用の期間の丑の日ということになります。
これは十二支を1日ごとに並べていくので12日に1度回ってくることになります。
年によっては2回の土用の丑の日があるときもあります。
この夏の土用の丑の日にうなぎを食べたりすると身体が丈夫になるという言い伝えがあります。

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うなぎの料理法

蒲焼

開いて頭と骨を取り去った身に串を打ち、たれをつけて焼く。
関東では背開きにしていったん蒸し上げたものを焼くが(腹開きのうなぎを蒸すと串から身がはずれてしまうため背開きとなる)関西では腹開きにし、蒸さずに焼く。当初は筒切りにしたウナギに縦に串を打ち、焼いたものに山椒味噌などを塗って屋台などで供されていた。その形が「蒲の穂」に似ていたことから蒲焼の名がついた。

白焼

たれをつけずに炭火で焼く。ワサビ、卸大根またはショウガ醤油などをつけて食べる。

う巻き

鰻巻き。ウナギの白焼きまたは蒲焼を芯にして巻いた卵焼きのこと。とき卵に出汁を入れ、出汁巻き卵をつくる要領でウナギを巻く。小口切りにして切り口が見えるように器に盛り、木の芽などを添えて供する。「う巻き卵」とも。

ひつまぶし

名古屋名物のうなぎ飯の一種でうなぎの蒲焼を5ミリ〜8ミリ幅に細切りにしたものをおひつのご飯の上に載せて供される。
食べ方はおひつのご飯とうなぎをまぜて食べる。それにわけぎと海苔の薬味をいれて食べる。さらに出汁とわさびでウナ茶づけで食べる(この食べ方では、うなぎは蒸していない関西風を使う)。

肝吸い

肝臓を吸い物にする

うなぎパイ

「ウナギパウダー」入りのパイ。浜松市名産の菓子(「夜のお菓子」というキャッチフレーズがある)。イギリスでは料理としてパイ生地にウナギのぶつ切りを入れて焼き上げる、料理としてのウナギパイが親しまれている。